ココファームワイナリー 農民ロッソ ハーフ 2018 375ml
ココ・ファーム・ワイナリー【今や日本を代表するワイナリー】
ココ・ファーム・ワイナリーは、知的障害者入所更生施設「こころみ学園」の園生の社会的自立を目的に、それに賛同する父兄の出資によって1980年にスタートしたワイナリーです。
日本のワイン産地というと、山梨県や長野県などが有名ですが、『ココ・ファーム・ワイナリー』は、栃木県の足利市にあります。 ワインの産地とは程遠い場所と思われがちですが、こちらで生産されたワインは、2000年の九州・沖縄サミットでの晩餐会、2008年の北海道洞爺湖サミットでの総理夫人主催の夕食会で使用されるなど、国際的にも高い評価を得ています。
始まりは、昭和33年。 指定障害者支援施設「こころみ学園」の当時中学校の特殊学級教員だった川田昇先生が、学校での勉強だけでは子どもたちが社会へ羽ばたくことができない矛盾を感じ、特別に守られる環境から自立できることを目的として、平均斜度38度の急斜面を開墾し、私財で農場を興しました。 それがこの「こころみ学園」なのです。
何も出来ないと諦めていた子どもたちが、各自の得意の能力を生かし集中力と根気で農作業に夢中になる姿に、川田先生は作業としての農業からぶどう作り・ワイン醸造へと踏み切りました。 売れるワインを造ることが目的ではなく、子どもたちの自立が目的であるために、下草刈りからぶどうの選定・出荷まで、全てが手作業です。 結果的に、開墾以来一度も除草剤を使わず、機械化での大量生産にならず、今で言う「本物の追求」がここにはもともとあったのです。
現在では、カリフォルニアのナパヴァレーで世界中で活躍するワイン醸造家の「ブルース・ガットラブ氏」を醸造責任者として、栃木県足利市ココファームワイナリーの気候風土に合った、ココファームワイナリーにしかできないブドウ栽培、ワイン造りを行っています。
「果実味と希望に満ちた日本の赤ワイン」を目指してつくられている農民ロッソ。2018年は、日本固有の葡萄品種 マスカット・ベーリーAやブラック・クィーンと、伝統的なボルドー品種 メルロやカベルネ・ソーヴィニョンから構成されています。“ロッソ”はイタリア語で“赤”の意味。ボルドーやイタリアではない日本の畑では長い時間が必要でしたが、日本各地の葡萄栽培家の皆さんおかげで、食卓によく合う美味しい赤ワインができました。
テイスティングノート
テイスティング・コメント: 色合いは、紫がかった明るめのラズベリーレッド。ラズベリー、イチゴ、ダークチェリー、ミントの香りに加えアーシーな風味もある。オーク樽からくる上品な甘み、さわやかな酸と溶け込んだやさしいタンニンが口中に広がり染み入るような余韻が心地いい。
料理との相性: チリコンカン、ゴボウとトリッパのトマト煮込み、アランチーニ、ロコモコ、鰤の照り焼き、八丁味噌のカツサンド、ざるそば(濃いめのめんつゆで)、山うどの味噌炒め、プレッツェル、洋梨やプラムのコンポート、ブリーなどの白カビやウォッシュチーズ
飲み頃: 比較的、早くから楽しめるが、中くらいのグラスで空気に触れさせつつ、ゆっくり飲むことをおすすめする。暑い時期は、冷やし気味の方が心地良く感じるだろう。いい状態で保管できたら、5年から7年ほどでエッジがオレンジ色になり、まとまりがでてきて、熟成感と香ばしさが増すだろう。
- 生産国:日本
- 地域:栃木県
- 度数:12度
- 容量:750ml
- 品種:マスカット・ベーリーA 35%,メルロ 28%,カベルネ・ソーヴィニョン 27%,ブラック・クイーン 9%,その他 1%)
- ヴィンテージ:2019年