ココファームワイナリー 山のシャルドネ2017 750ml

ココ・ファーム・ワイナリー【今や日本を代表するワイナリー】
ココ・ファーム・ワイナリーは、知的障害者入所更生施設「こころみ学園」の園生の社会的自立を目的に、それに賛同する父兄の出資によって1980年にスタートしたワイナリーです。
日本のワイン産地というと、山梨県や長野県などが有名ですが、『ココ・ファーム・ワイナリー』は、栃木県の足利市にあります。 ワインの産地とは程遠い場所と思われがちですが、こちらで生産されたワインは、2000年の九州・沖縄サミットでの晩餐会、2008年の北海道洞爺湖サミットでの総理夫人主催の夕食会で使用されるなど、国際的にも高い評価を得ています。
始まりは、昭和33年。 指定障害者支援施設「こころみ学園」の当時中学校の特殊学級教員だった川田昇先生が、学校での勉強だけでは子どもたちが社会へ羽ばたくことができない矛盾を感じ、特別に守られる環境から自立できることを目的として、平均斜度38度の急斜面を開墾し、私財で農場を興しました。 それがこの「こころみ学園」なのです。
何も出来ないと諦めていた子どもたちが、各自の得意の能力を生かし集中力と根気で農作業に夢中になる姿に、川田先生は作業としての農業からぶどう作り・ワイン醸造へと踏み切りました。 売れるワインを造ることが目的ではなく、子どもたちの自立が目的であるために、下草刈りからぶどうの選定・出荷まで、全てが手作業です。 結果的に、開墾以来一度も除草剤を使わず、機械化での大量生産にならず、今で言う「本物の追求」がここにはもともとあったのです。
現在では、カリフォルニアのナパヴァレーで世界中で活躍するワイン醸造家の「ブルース・ガットラブ氏」を醸造責任者として、栃木県足利市ココファームワイナリーの気候風土に合った、ココファームワイナリーにしかできないブドウ栽培、ワイン造りを行っています。
世界中のワイン愛好家に親しまれている白ワイン用葡萄品種、シャルドネ種。そんなシャルドネ種の葡萄は、世界中の畑で世界中の栽培醸造家たちによって栽培され多様なワインがつくられています。私たちも「日本の最上級のシャルドネ種」を手に入れるため、日本中の産地に足を伸ばし、たくさんの農家を訪ねました。そしてこの品種に最適な土地と、地に足の着いた優秀な農家に出会うことによって「山のシャルドネ」を造ることができました。「山のシャルドネ」は毎年できるとは限りません。数少ない味わい深い葡萄を受け取り、畑の良さをそのまま引き継いで、自信を持ってお届けできる・・・
そんな最高レベルのシャルドネ種からワインを造ることができたときのみリリースしています。
2014年ヴィンテージに続いてつくられた「2017山のシャルドネ」は日本の優れたシャルドネの産地、長野、山形、北海道から、優秀な栽培家によって育てられた葡萄を大切に醸造したワインです。上質な葡萄を房ごと搾り、豊かな風味を残すため涼しいところで最低限の果汁の澱引きのみを行い、野生酵母により醗酵させました。醗酵後もタンク中でオリと一緒に熟成させ、野生乳酸菌によるMLF(マロラクティック醗酵)を促しました。MLFを終えた後は、より長く熟成させ、澱引きのみ行い、無清澄・無濾過でビン詰しました。長野県高山村角藤農園の畑からは繊細で上品な後味を、山形県上山の尾形畑からはシトラス系の風味としっかりした味わいを、北海道余市の木村農園の畑からはミネラルと硬質な酸による長い余韻をそれぞれ与えられた日本のシャルドネ。お楽しみいただければ幸いです。

テイスティングノート

テイスティング・コメント: 熟したリンゴ、アプリコット、黄桃、発酵バター、カスタード、ハチミツの香りに加え、温度があがると黄色い花やヨード、貝殻などのニュアンスも現れてくる。味わいは落ち着きを感じヘーゼルナッツのような香ばしさと旨味、丸みをおびた心地よい酸を伴い長い余韻が続いていく。
料理との相性: かぼちゃのブルーテ、トウモロコシのリゾット、エビのラビオリ サフラン風味のクリームソース、帆立のバター焼き、舌平目のソテー、カレイの唐揚げ、地鶏ハーブ焼き、豚とバラ肉のコンフィ、イチジクのコンポート バニラ風味のマスカルポーネクリーム
飲み頃: 2020年~2023年 新鮮さと成熟感が同居する果実味と香ばしさを感じる。2024年~2028年 長期熟成が可能。熟成により複雑さと持続性が増して味わいの向上が期待できる。
- 生産国:日本
- 地域:栃木県
- 度数:11度
- 容量:750ml
- 品種: シャルドネ 100 %
- ヴィンテージ:2017年