グレンアラヒー蒸溜所はアベラワーの町の郊外に1967年に設立された蒸溜所です。これまでブレンデッドウイスキーへの原酒供給をメインに行っており、シングルモルトとしては極めて希少な銘柄でした。シングルモルト界の伝説的プロデューサー、ビリー・ウォーカーが、「グレンアラヒー」の可能性を見出し、2017 年、グレンアラヒー蒸溜所は大手メーカー傘下から独立を果たしました。

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グレンアラヒー1997　PXシェリーホグスヘッドは、インポーターの創業25周年を記念して、蒸溜所から特別に提供されたシングルカスクです。グレンアラヒー蒸溜所の熟成庫で27年の時を重ねた、1997年蒸溜原酒の最後の一樽となるPX（ペドロヒメネス）シェリーホグスヘッドを、カスクストレングスでボトリングしました。

色は深みのあるウォールナットブラウン。グラスに注ぐと、乾いたタバコの葉と、炙ったコムハニーの香ばしい甘みが広がります。続いて、ブランデーに漬けたチェリー、いちじくのシロップが混ざり合い、シナモンバタートースト、モカ、糖蜜の奥から現れるブラッドオレンジのタルトが、鮮やかなアクセントを添えます。口に含むと、ココアやヘザーハニーのまろやかな甘みが広がり、やがて糖蜜に漬けたフルーツへと変化します。次第にガトーショコラのほろ苦い甘みや、砂糖をたっぷり加えたエスプレッソ、ショウガ糖、いちじくのシロップが次々と顔を覗かせます。フィニッシュには、スパイスとブラッドオレンジのビターな甘酸っぱさがアクセントに加わり、心地よい余韻が長く続きます。

PXシェリー樽の濃厚な甘味をたっぷりと湛えたシングルカスクで、オフィシャルからの1997年原酒のリリースはこれが最後になります。ぜひこの機会にご堪能ください。

色：深みのあるウォールナットブラウン

香り：乾いたタバコの葉、炙ったコムハニー、チェリーのブランデー漬け、シナモンバタートースト、糖蜜、ブラッドオレンジタルト

味：ココア、ヘザーハニー、フルーツの糖蜜漬け、ガトーショコラ、エスプレッソ、ショウガ糖、いちじくのシロップ、スパイス