嘉之助蒸溜所は、鹿児島県の西岸・吹上浜沿いの約9,000平方メートルの広大な敷地で2018年に始動しました。

蒸留所の大きな特徴は、３基のポットスチル(蒸留器)を備えること。世界的にみても、マイクロディスティラリー(小規模蒸溜所)では２基が一般的です。再溜の際に、ネックの形状やラインアームの角度が異なるポットスチルを使用することで、嘉之助蒸溜所では「香り」や「味わい」を、より豊かに変化させることができます。

嘉之助蒸溜所の母体である小正醸造株式会社は、明治16年(1883年)の創業以来、ウイスキーと同じく蒸留酒である「焼酎」を作り続けてきました。中でも代表銘柄のひとつ、長期貯蔵米焼酎「メローコヅル」は、焼酎をウイスキーのように樽で寝かせて熟成させます。今から60年前の二代目・嘉之助の新しい発想で、まろやかな味わいと美しい色のメローコヅルが誕生しました。

革新的な発想と情熱をさらにウイスキーづくりにも引き継ぐため、蒸溜所に二代目・嘉之助の名を冠しました。メローで味わい豊かな新しいジャパニーズ・ウイスキーの誕生をどうぞお楽しみに。（メーカー資料より）

今回は鹿児島の嘉之助蒸溜所のスリーリバーズ創設20周年記念シングルカスクをご紹介致します。

このシングルカスクは、嘉之助蒸溜所のオーナーである小正醸造の著名な長期貯蔵米焼酎「メローコヅル」の樽で熟成したシングルモルトです。嘉之助蒸溜所は2017年に鹿児島の西岸で操業を開始しました。2021年に初のシングルモルトをリリースすると、たちまちその評価が高まりました。ご存知の方も多いとは思いますが、同年にはディアジオ社が出資をして、海外での認知度も一気に高まっています。

今回は弊社20周年記念ボトルという事で、嘉之助蒸溜所の皆様にご協力頂き、現地に出向き最高品質の樽を選びました。2019年に蒸留したアンピーテッドモルトをリチャーした「メローコヅル」焼酎の樽で4年間熟成、もちろんノンチルフィルターで50度にて、2023年に瓶詰めしました。

上品な和菓子の風味、ウイスキーの色彩、ボトルデザイン、全てが相まって存在感を醸しています。度数はこのテイストを際立たせたい、と少しの加水で50％に仕上げました。小正醸造の原点とも言える「メローコヅル」カスクで熟成された時代を紡ぐ嘉之助シングルモルトウイスキー弊社20周年ボトルをご堪能下さいませ。

「メローコヅル」は小正醸造の2代目小正嘉之助氏が、ゆったり（メロー）とした気持ちで楽しんでもらいたい、との思いから名づけ、1957年に6年貯蔵の日本初の樽熟成焼酎「メローコヅル」を発売しました。発売後から鹿児島県のみならず県外、そしてドイツを始めとした海外でも流通、直近ではIWSC2023金賞受賞、TWSC2023最高金賞受賞、ISC最高金賞（ダブルゴールド）受賞など、国内外の主要なコンペティションでも高い評価を得ています！（輸入元資料より）

香りはマロングラッセ、ドライアプリコット、栗饅頭、スイートポテト、味はスイートポテト、和菓子の白あん、上品なバニラ、奥からアマレット、フィニッシュはゆっくりと出てくるホットな根菜のビターが長く続く。